売上を伸ばす第一歩
売上が悪い会社は、社員の士気が低くなっています。
業績が悪化している会社にコンサルティングに入ると一様に感じることです。
言われたことだけやっておけばいい、指示されないことは一切しない、頑張っても評価は変わらない、こんな嫌な空気が社内に流れています。
こんなときの一番の特効薬は、売上を伸ばすことです。
売上を伸ばしていかない限り、社員がイキイキと働けるはずもありません。
業績がよくない会社でのコンサルの第一歩は、売上を伸ばす戦略を短期と長期に分けて立てる必要があります。
そのために、社長から徹底的にいろんなことを聞き出し、一緒に戦略をたてていきます。
会社の歴史、強みや現状、さらには社長自身のビジョンや生い立ちなどをできる限り詳しく聞きます。
戦略・戦術を決める
細かい点まで聴いている段階で、今後の戦略や方向性が見えてくることも多いのです。
社長自身が今後の戦略をどうすべきかに気付かれて、目が輝き始めることもあります。
コンサルタントは提案を押しつけることがあります。
これで一時的に売上が伸びることもありますが、長続きはしません。
その理由は自分たちが考えたとことではないからです。
他人が考えたことですから、社長をはじめ社員のやる気が維持できません。
まずは、社長自身が自社の方向性や戦略を決定することが、会社が永続的に伸びていく最も大切な条件です。
そして、戦略が決まったら、社員に発表をします。
戦略が決まれば、具体的な戦術や計画は、社員が立てます。
戦術や具体的計画を実行して成果が出始めたら、それを評価していくことが、会社を変えてくれます。
売上前年比が80%だったのが85%になれば、そのことをしっかりと評価します。
100%に届かないにしても、5%伸びたことは確かです。
売上が落ち込んでいたのが、たった5%でも、上昇に変わったのは成果が出た証拠です。
すぐに大きな目標にはたどり着きませんが、小さな階段を少しずつ登っていけば、やがて大きな目標に到達できます。
小さな成功を評価する
5%だとしても小さな階段を昇ることができたならば、それは社員が頑張ったからに他なりません。
自分が頑張ったことで成果が出て、会社から認められれば、やる気は出てきます。
いままでは上からの指示命令でしか動かなかった社員も成果が出たことで自信が付きます。
こうなれば、しめたものです。
次の階段を上るために、社員に何をやればいいのかを考えてもらいます。
社員間で話し合って決めても結構です。
大事なのは、社員が決めたという事実です。
自分で、自分たちで決めたことですから、一生懸命にやります。
それで前年比85%が90%になって、結果が出ればまた評価をします。
もしも上手くいかなかったとしても、社員が自分たちで考えて実行したことに対しては評価することが必要です。
会社のためになると真剣に考えて実行したことを、叱られてしまったのでは、やる気はそがれてしまいます。
そんなときには、なぜ上手くいかなかったのか、その原因を突き詰めていけば、次につながっていきます。
たとえどんなに小さなことでも少しでも前進すれば、評価することです。
そうなれば、個人のの能力も、売上も伸びて行きます。
さらに、自ら目標を設定し、行動し、お客様・他の社員(他者)から認められるようになれば、もっと積極的に行動できるようになります。