お客様が感動する自走型感動店舗を創る

スタッフが自ら考えて行動し、結果を出し続け、顧客が感動する会社・店舗づくり
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有限会社マクウェル

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経営理念の作り方

社員のベクトルを合わせるには

社長は会社のことや社員のことを考えて、いい会社にしよう、業績のいい会社にしようと日々努力をしています。

ビジネス本を読んだり、経営セミナーで学んだり、経営者仲間と情報交換をするなかで新しい施策を発表することがあります。

ところが、「また社長、新しい事はじめたけれど続くかな?」「まあ、自分には関係ないさ」
と社長の施策には消極的な社員がいることもあります。

さらに、社長の施策に対して表面上は賛成しているものの「どうせ上手くいかないさ」と腹に中では否定的に思っていて非協力的な社員がいたら大変です。

どんなに素晴らしい施策でも、非協力的な社員がいれば成果があがらないことの方が圧倒的に多くなり、業績も上がりません。

もしも、幹部社員や店長が非協力的であれば、会社や店で働く社員・スタッフが誰に従っていいのかがわからず混乱をしてしまうことさえあり得ます。

一方、社長の新しい施策に社員が「頑張ってやってみよう」と協力しながら社員一丸となって進めている会社や店舗では、成果が上がっています。

小さな力でも同じ方向に向かっていけば、大きな力になります。

そして、店長をはじめ社員・スタッフもイキイキと働いています。

店舗ビジネスでは、非協力的な社員がいれば店は上手く回りません。

社員やスタッフが協力してはじめてお客様に満足してもらえる店舗運営ができるようになります。

会社全体でも、店舗でも、スポーツでも同じです。

同じ目的をもってベクトルを合わせているから、多少の障害があっても努力ができ、チームとして成果があがるのです。

会社や店舗にはいろんな価値観をもった社員がいます。

価値観の異なった多くの人のベクトルを合わせて、同じ方向へと導くための目的が絶対に必要です。

会社経営や店舗運営での目的は、経営理念です。

経営理念を作るメリット

経営理念は、会社や店舗の活動の方向性を決めるものであり、社長や社員が仕事をする中での意思決定や行動をするときに判断基準となるものです。

何のために会社や店舗を経営するかを定義した会社における憲法とも言うべきものです。

他にも経営理念を作成するメリットは次の5項目があげられます。

●経営をする上で、判断をする上での指針となる

●社員が価値観を共有し、会社・店舗としての一体感が生まれる

●会社や店舗の進むべき方向が明確になるため業績がアップする

●ブランドイメージの向上につながる


●自社・自店の価値観にあった人材を採用できる

ただし、経営理念があっても社員が理念に理解し、共感しなければ絵に描いた餅になってしまいます。

社員が理解・共感するためにも、経営者が自らの想いを込めた自分理念をベースにして、どんな独自の価値をお客様に提供し、自分達の仕事が世の中にどのように貢献できるかを経営理念に織り込んでいく必要があります。

経営理念を作る6つのステップ

経営理念に盛り込みたい内容は

会社が(顧客に)提供する価値や強み、独自性とは
どのように、お客様・社員・社会に貢献(幸福)にするのか
会社や店舗の普遍的な存在価値とは

などです。

実際に経営理念をつくるには6つのステップで考えていきます。

経営理念をつくる6つのステップ

1.社長の人生理念をベースにする

2.自社・自店の独自性を織り込む


3.お客様・社員を幸福にするために何をするかを考える


4.社会への貢献方法を考える


5.草案を考える


6.冷却期間をおく

1~6までのステップを具体的に見ていきます。

1.社長の人生理念をベースにする

なかでも手に入れたい未来や、会社や店舗でこんなことが出来たらいいな、幸せとは何かを考えた際に気になったキーワードは経営理念を考える際にも参考になります。

人生理念を作っていただくと、多くの社長のキーワードには「感謝」「信頼関係」「貢献」「挑戦」「熱意」「誠実」「幸福」「志」「生きがい」「個性」などが出てきます。 

これらのキーワードが出てきた背景には、いままでの人生で一生懸命取り組んだことや充実していたこと、その理由が大きく影響をしています。


そのため、社長の経験が経営理念のベースに流れているため、社員の心に響きやすくなります。

社長がこれまでの人生でも最も大切にしたいキーワードであった感謝をそのまま経営理念にした会社もありました。

これまでの感謝をお返ししたい、自分と関わりのある人たちを幸せにしたい、そんな気持ちを経営理念にしたのでした。

2.自社・自店の独自性を織り込む

会社が続けてこられたのは、会社・店舗に強みや価値、独自性があったからです。

自社・自店の強みやお客様に提供する価値、独自性を考えてみると経営理念を作る際に役立ちます。

社長が思う強みが考える強みは何でしょうか?

社長が考えるほかにも、社員やパート・アルバイトが考えているお客様へ提供する価値や独自性もあるはずです。

そして、お客様にもインタビューすると意外な発見があります。

お客様は、店の魅力や独自性を見つけ出すヒントを与えてくれます。

そのヒントが、大きな参考になります。

3.お客様・社員を幸福にするためには何をするか

現パナソニック(松下電器)創業者である松下幸之助翁は、
「松下電器は何をつくるところかと尋ねられたら、松下電器は人をつくるところです。併せて電気器具もつくっております。こうお答えしなさい」と社員に話していたそうです。

会社が成長するには、社員が成長をしなければなりません。

社員にイキイキと仕事してもらうには、社員を人として成長させるには、社員が幸せになるためには、どうしたらよいのか?
会社や店舗を支えてくれる社員が幸せになり、共感できるような視点でも考えてみます。

4.社会への貢献方法を考える

社長が創業者として興した会社や店であっても、社員を使って、お客様のために商売をしていれば社会の公器です。

会社には他にも取引先、株主、地域社会、環境(SGDs)などの利害関係者(ステークホルダー)がいます。


昨今ではプラゴミが海洋汚染の原因の一つとして取り上げられています。


プラゴミを減らすために、大手外食企業ではプラスチック容器を紙製や植物性由来の容器に切り替えるようにして環境に配慮しています。

環境や利害関係者を含めて、自社・自店がどのように社会に貢献をしていくのか、どのように会社や店を存続させていくのかを考える必要があります。

いいかえれば、自社・自店の存在意義を経営理念の中で明確にしていくことです。

5. 草案を考える

1~4までのステップごとに、文章やキーワードを思いのままに書き出していきます。

その中から社長が会社経営において大切だと思う言葉をピックアップします。その言葉をつかって経営理念の草案をいくつか書き上げます。


最初は長い文章になってもかまいません。文章として未完成でも問題ありません。

ここまでできたら、他社の経営理念を見てみます。
最初から、他社の理念を参考にしてしまうと、それに引っ張れてしまって、自社・自店らしさが消えてしまうことがあるからです。

そして、草案から大切なキーワード、それもいろんな前向きな意味を含むことばを選んで絞り込み、わかりやすい言葉で、経営理念を作り込んでいきます。

6.冷却期間をおく

経営理念ができたら、しばらく放置します。経営理念が完成した瞬間は「これは素晴らしい」と思うことが殆どです。

しかし、1週間、1ヶ月後に時間を空けて見直してみると、「ここを修正した方がいいかな、もっとよくなるな」と気付くことがあります。


完成時には主観的に見ていたのが、時間をおき冷気期間を取ることで客観的に見られるようになるからです。

経営理念ができたら、しばらく経営理念のことは忘れて下さい。

2~4週間ほど立ってから、経営理念を見返してみると「ここを変えればもっと良くなるな」「言葉の前後を入れ替えてみよう」など気付く点が見えてきます。

経営理念を作るだけでなく、経営理念を見直すのにも参考になると思います。

さらに詳しくお知りになりたい場合は、こちらにお問い合わせください。